【1週間毎日ワラーチで走った結果と感想】走り方と動き・ランニングフォームが変わった

トレラン

近年市民ランナーの間で流行りを見せている「ワラーチ」ですが、履いて走ることによって様々効果が期待されています。

実業団選手やトップアスリートにとっては外傷のリスクが高まるため積極的におすすめはできませんが、市民ランナーやトレイルランナーであれば、積極的におすすめしたいのがワラーチです。

今回はそんなワラーチに期待される効果と実際に1週間毎日ワラーチで走った結果と感想を解説、紹介していきます。

この記事で得られること
  • ワラーチで走るメリットとデメリット
  • ワラーチで走る効果
  • ワラーチで走り続けるとどうなるか

そもそもワラーチって何?起源や構造について

ワラーチとは、メキシコの先住民族であるタラウマラ族が使用していた伝統的なサンダルの一種で、現代では裸足ランニングのためのフットウェアとして人気を博しています。その名前はタラウマラ語で「サンダル」を意味します。ワラーチはそのシンプルな構造と、人間本来の走行形態を促進する特性から、ランナーの間で注目を集めています。

ワラーチの基本的な構造は非常にシンプルで、主にソールとストラップから成り立っています。ソールは通常、耐久性と柔軟性を兼ね備えた素材、例えばゴムや合成素材で作られます。一部のワラーチでは、廃棄されたタイヤを再利用してソールを作ることもあります。ソールの厚さはモデルによりますが、一般的には2mmから10mmの範囲で、ランナーの好みや走行環境に応じて選ぶことができます。

ストラップはソールに固定され、足をホールドします。これは通常、耐久性のあるナイロンや革で作られ、足の甲を通り、足指の間を通ってソールに戻る形で結ばれます。このストラップの配置と結び方がワラーチの特徴で、足とサンダルが一体化するようなフィット感を生み出します。また、ストラップの調整により、個々の足に合わせたカスタムフィットが可能となります。

ワラーチのこのシンプルな構造が、裸足に近い感覚を提供し、自然な走行形態を促進します。ソールが薄いため、足裏は地面の微細な凹凸を直接感じることができ、これにより足と脳の間の感覚的なフィードバックが向上します。これは、より効率的で自然な走行形態を促進し、ケガのリスクを減らすとされています。

以上がワラーチの基本的な構造とその特性についての説明です。このシンプルながらも効果的なデザインが、ワラーチを裸足ランニングのための理想的なフットウェアとして人気にする要因となっています。

ワラーチで走る意味は?メリットとデメリットは何?マラソンとトレイルへの効果

それではまずはワラーチで走る意味、メリットとデメリットについて解説していきます。

ワラーチで走るメリット【自然体験とパフォーマンス向上】

まずワラーチで走るメリットの結論です。

ワラーチで走るメリット
  • 自然な走行体験
  • 足の筋力強化
  • 正しいフォームの習得
  • 長距離走の可能性
  • コストパフォーマンス

1. 自然な走行体験

ワラーチで走る最大のメリットは、その自然な走行体験です。ワラーチは裸足感覚でランニングできるアイテムで、ランニングシューズよりも楽に走ることができます。ワラーチの特徴はソールが低く、着地時の衝撃が直接伝わることです。これにより、足の機能を活かす効果があります。ワラーチを履くことで足本来の機能を最大限に活かして走ることができます。

2. 足の筋力強化

ワラーチで走ると、普段使わない筋肉が鍛えられます。特に足裏の筋肉が強化され、足の安定性が向上します。これは、ワラーチが足の自然な動きを制限しないためです。また、足の筋肉が強化されることで、足首や膝への負担が軽減され、怪我の予防にもつながります。

3. 正しいフォームの習得

ワラーチで走ることで、ランニングフォームの改善にも寄与します。ワラーチはソールが薄いため、ヒールストライク(かかとから地面に着地する走行スタイル)を避け、フットストライク(足の前半部分で地面に着地する走行スタイル)を促します。これにより、衝撃吸収効果が高まり、効率的な走行が可能になります。

4. 長距離走の可能性

ワラーチは耐久性が高く、長距離走に適しています。一般的なランニングシューズは500〜700kmが買い替えの目安とされていますが、ワラーチは1,000km以上走ることが可能です。これは、ワラーチのシンプルな構造と高品質な素材によるものです。

5. コストパフォーマンス

ワラーチはコストパフォーマンスも高いと言えます。自作すれば、3,000円程度で作ることができ、1,000km以上も使用できます。これは、一般的なランニングシューズに比べて非常に経済的です。

以上のように、ワラーチで走ることには多くのメリットがあります。自然な走行体験、足の筋力強化、正しいフォームの習得、長距離走の可能性、そしてコストパフォーマンスの高さ。これらを考慮に入れると、ワラーチはランニング愛好家にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

ワラーチで走るデメリット【注意点とリスク】

まずワラーチで入るデメリットの結論です。

ワラーチで走るデメリット
  • 足への負担
  • 適応に時間がかかる
  • 足の保護が不十分
  • 耐久性の問題

1. 足への負担

ワラーチで走る最大のデメリットは、足への負担が大きいことです。ワラーチはソールが薄く、クッション性がほとんどありません。そのため、硬い地面で走ると、足への衝撃が直接伝わります。これは、足や膝、腰などに負担をかけ、痛みや怪我を引き起こす可能性があります。

2. 適応に時間がかかる

ワラーチで走るためには、新しい走行フォームを習得する必要があります。これには時間と練習が必要で、すぐに結果が出るものではありません。また、新しいフォームに適応する過程で、筋肉痛や疲労、怪我のリスクが高まる可能性があります。

3. 足の保護が不十分

ワラーチは開放的なデザインで、足を完全に保護するものではありません。そのため、走行中に石やガラス、釘などに足を刺したり、足を打撲したりするリスクがあります。また、寒い天候や雨の日には、足が冷えたり濡れたりする可能性があります。

4. 耐久性の問題

ワラーチはシンプルな構造をしていますが、その分、耐久性に問題があることもデメリットの一つです。特にストラップ部分は摩耗しやすく、頻繁に交換する必要があります。また、ソールも薄いため、摩耗しやすく、頻繁に新しいものに交換する必要があります。

ワラーチで1週間毎日走った結果と感想

それではワラーチで1週間毎日走った結果と感想を紹介していきます。

ワラーチで1週間毎日走った結果と感想
  • 足の裏の皮が厚く硬くなった
  • 地面を蹴る力が強くなった
  • 足の着地が柔らかくなった

1. 足の裏の皮が厚く硬くなった

筆者はちょくちょくワラーチで走っていたのですが、それは2週間に1回とかの頻度でした。

そのため、走るたびに足の裏に水膨れができて痛い思いをしていました。

しかし、今回1週間連続で走ってみて、痛いと感じたのは最初の1日目だけで、以降の日は全く水膨れができませんでした。

これはひとえに「皮が強く厚く硬くなったから」です。

実際に足の裏を見て触ってみても、硬くなっていました。

足の裏の皮が硬くなって変わったこと

足の裏の皮が硬くなって変わったと感じていることは、「膝への負担が減っている」ということです。

着地した時に体重が乗る場所が硬くなっているので、安定感が増していると感じています。着時の左右にへの膝のブレが少なくなっています。

2. 地面を蹴る力が強くなった

これが最も変わったと感じるところです。

「たった1週間でこんなに変わるのか」

と驚いたくらいです。

スピード練習をしていても、体感の速度よりも実際の速度が速いということが起こっていました。

特に足首を使って地面を蹴ることができるようになったこと、これが大きな変化点だと思います。

3. 足の着地が柔らかくなった

着地する時に、衝撃をできるだけ吸収する走り方ができるようになりました。

つま先で着地して、腰から下を使って走るフォームが身についたと感じます。

筆者は周回コースでジョグをする時、毎回左膝が少し痛くなっていたのですが、最近ではそれが全くありません。

これはワラーチで走っていて、足が柔らかい着地の方法をわかったためだと思います。

ワラーチで走るべき人はこんな人!

  • 膝の痛みを抱えている人
  • 足首がかたい人
  • スピードを上げたい人
  • フォアフット着地を身に付けたい人
  • 足の慢性的な疲労を感じる人

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まとめ

  • 市民ランナーならワラーチで走るべき
  • 膝の痛みがあるランナーはワラーチで足を作る
  • 足首が固いランナーはワラーチで矯正
  • 慢性的な疲労は開放感のあるワラーチで改善できる
  • フォアフット着地を身に付けたいならワラーチで走る

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