厚底が躍進している現代、薄底シューズをロードレースで見ることはなくなりました。
トレーニングで薄底を履いている方もいますが、それ以外ではめっきり見かけません。
というか、薄底シューズが売れないため、通常のジョグシューズでも厚底ばかりが販売されており、選択肢がないというのが正しいかもしれません。
そんな中でも10年前から今でも息をしている薄底シューズがあります。
それが「Nike FreeRun」。裸足感覚というコンセプトのもと作られました。それは今でも変わりません。
今回はそんな息の長いシューズ「Nikr FreeRun」をレビューしていきます。
Nike FreeRun レビュー
早速デザイン設計から見ていきましょう。
Nike FreeRunのデザイン設計
今回はパステルピンクを選びました。淡いピンク色が最高です。
クッションの厚さは結構あるように見えますが、履いてみるとそんなことはありません。
地面と足底の間にはんぺんが一つ噛んでいる程度の感覚です。
土踏まずが少し盛り上がっています。
幅広の足、またはアーチが落ちている方には不向きかもしれません。
ただ、これを履いて走っていると、自分の足でしっかり走れるため、アーチの改善になると思います。
ヒールのクッションはしっかりしています。
筆者はフォアフットなので、踵の恩恵はそこまで感じませんでしたが、裸足感覚ながらも故障を軽減するクッション性が踵にはあります。
アッパーはフライニットで作られています。靴下を履かずに履いても気持ちよく走れました。
フィット感はかなりあります。
ただ堅牢なフィット性というよりも、快適なフィット性という感じです。
これでトレイルを走って石を蹴ってしまった日には指が折れること間違いありません。
ベロは一体型。
ヒールはへにょへにょ型です。
これが裸足の感覚を底上げしている感じがあります。
ソールなどのスペック
ソールはつま先部分だけ切り込みが入っていて、下画像のように超屈曲します。
もっと曲がる↓
この切り込みのおかげで、通常のシューズよりも自分の足で進む必要があります。
シューズが前へ進むための補助を全くしてくれません。しかし、それがこのシューズの魅力です。
自分の足で走ることを忘れた筋肉に新たな刺激を与えることができます。
履いてクッションなどをみる
左右に足首を振っても、安定感があります。
ただ、足首が内側に倒れやすいので注意が必要です。それも含めて、足首を鍛えられるシューズです。
踵外側に体重をかけると、クッションがしっかり仕事します。
クッションにわずかに皺が走っています。
踵内側には倒れにくいです。
蹴り出し時の屈曲。
自分の足で走る感覚を呼び覚ましてくれます。
実際に走ってみた感想
実際に走ってみて、感じたことはただ一つです。
「厚底ってすげぇな」
Nike FreeRunは本当に自分の足の走る能力だけで進まなければなりません。
そのため、厚底に慣れていると進む感覚が全くありませんでした。
12kmのジョグを行い、キロ5分で入ってキロ4分まで上がりましたが、最初はキロ5分でもかなり足が辛かったです。
後半はかなり慣れてきて、自分の足で走る感覚が久々に目覚めた感じがしました。
そして、驚いたのがふくらはぎと足裏が筋肉痛になったことです。
おそらく厚底で走りすぎて、使わなくなった筋肉を使ったからでしょう。
使用シーンはリカバリー
使用シーンとしては、リカバリージョグやダウンジョグだと思います。
つなぎの練習時に履くことで疲労を抜き、リフレッシュしながら足本来の機能を高めることができます。
また、ひとつのジョグシューズだけを履き続けると故障のリスクが上がるという研究結果もあるため、ジョグシューズの使い分けの中に加えるべきでしょう。
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