多くのランナーは1足のランニングシューズを使い続けていると思います。
レースなどに出るランナーであれば、ジョグシューズと厚底レースシューズといった具合に2足を使い分けているのが、ほとんどでしょう。
しかし、ジョグシューズは2足を使い分けるのがランニングエコノミーを向上させ、怪我の防止になるという研究結果を目にしました。
今回はそのジョグシューズを使い分ける効果と意味、それらの理由について解説していきます。
※謝辞という名のごめんなさい
この記事の発端は数日前に海外論文を読み漁っていたところからです。一際興味を惹くタイトルだったので中身をがっつり読みました。結果「これはネタになる」とネタ帳の中に加えました。そして今この記事を書くに当たってその論文を探してたんですが、なぜか見つからず。削除されたのか、はたまた神隠しか。あーこれが千尋の気分か。両親が豚になっちゃう。豚の中からお父さんとお母さん選ぶことになるやん。
なので、この記事は筆者の記憶にあるものを書いています。
ジョグシューズ1足を使い続けるべきではない科学的な根拠
シューズによって使う筋肉が微妙に違う
1つのジョグシューズで練習をし続けると故障のリスクが高まります。
「理由は同じ筋肉を使い続けることになるから」です。
意外かもしれませんが、シューズによって使っている足の筋肉は微妙に違っています。
厚底シューズをイメージするとわかりやすいかもしれません。厚底カーボンシューズを履くとふくらはぎが筋肉痛になることがあったり、いつもより足の疲れを感じることがあるかもしれません。これは普段使っていない筋肉を使っているために起こることです。
これが1足のジョグシューズを使い続けるべきではない理由です。
同じ筋肉だけを使い続けることで故障のリスクが増し、走ることに関する筋肉の発達が効率的に行われません。
2足のジョグシューズを使い分けるメリット
2足のジョグシューズを使い分けるメリットは2つあります。
- 故障のリスクを低減できる
- 筋肉の発達が効率化される
故障のリスクを低減できる
これは最初に述べた通りで、同じ筋肉を使い続けることで、同じ場所に負荷がかかり続けることを防げるためです。
同じ箇所に負荷が集中すると、疲労の値が上昇し続け、ある値を境に故障となります。
そのため、ジョグシューズを1日おきに2つ使い分けることで同じ場所に負荷が集中し続けることを避けることができます。
要は負荷分散です。
アホみたいな量の仕事量をたくさんの筋肉を使って処理しましょうよということです。
筋肉の発達が効率化される
2足のジョグシューズを使い分けることで、筋肉の発達が効率化されます。
先ほど同じ場所に負荷が集中すると述べましたが、それに起因して、疲労回復のサイクルが滞ってしまいます。
毎日毎日同じ場所に負荷がかかり、その結果特定の部位のみ疲労回復が間に合わず、筋肉も発達しません。おまけにシューズを履き分けていないため、特定の筋肉以外は発達しません。
これにハマってしまうととんでもない悪循環に陥ります。
そこで2足のジョグシューズを履き分けることで、これらの要因を排除できます。
特定の筋肉の疲労回復サイクル時間を伸ばすことができ、一部の筋肉だけが発達することがなくなります。
リカバリー用・距離走用のジョグシューズを持っておくといい
2足のジョグシューズと言っても同じモデルを持っていてもあまり意味はありません。
そこでおすすめするのが「リカバリー用」と「距離走用」の2足を持っておくといいでしょう。
これで自然と練習内容に応じて、履き分けることができます。
筆者もリカバリー用としてOnのクラウドモンスター、距離走や通常ジョグ用のズームストラクチャー25を使っています。
ほとんどのランナーが普通のジョグ用のシューズは持っていると思うので、リカバリー用のシューズを購入するといいでしょう。
おすすめのリカバリー用シューズ
On クラウドモンスター
最初におすすめしたいのはOnのクラウドモンスターです。
クッション性が高く、プレートが内蔵されているので、リカバリーシューズながら厚底カーボンシューズを使いこなすための筋肉も鍛えることができます。
店舗で買うと平気で2万円は超えますが、Amazonだと2万円を切ることもあるのでおすすめです。
Nike フリーラン
筆者が学生の時はかなり人気がありましたが、今は不人気のフリーラン。
裸足に近い感覚で走れるというのが売りです。
Adizero SL
Adidasのクッション性の高いジョグシューズといえばウルトラブーストなどが有名ですが、こちらのSLは意外にも万能なんです。
速いペースでも走れるし、リカバリー目的でも使えます。
Asics NOVABLAST 3
Asicsでトップのクッション性を誇るNOVABLAST。
足に優しいランニングシューズです。
まとめ
今回はジョグシューズを使い分けるべき理由について解説しました。
まだ1つのジョグシューズを使っているなら、早めに2足目を購入しておきましょう。
怪我してからでは手遅れです。
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