ひと昔前まで「サロモン一強」のトレランシューズでしたが、近年はその牙城も崩れつつあります。
しかし、それでもやはりサロモンの技術力は抜きん出ています。
今回はそんなサロモンの最高峰のトレランシューズである、「Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサー」のレビューを行なっていきます。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーはどんなシューズ?【外観・デザインをレビュー】
シューズは先輩から譲っていただきました。感謝。
それではまずは外観・デザインを見ていきます。
外側横から見ると、この通り。
他メーカーのやぼったい感じはなく、かなりスタイリッシュなデザインで、シンプル。
クッション性能などはのちに旧モデルと比較解説しますが、クッションの分厚さはこれまでのモデルと大差なし。
アッパーのデザイン
特筆すべきとして、アッパーがびよびよと比較的伸び縮みします。
いわゆるNikeのフライニットとほぼ同じです。
靴紐はこれまでのSalomonで、S/LABのマークもこれまで通りです。
ヒール部分のデザイン
踵部分はしっかりどっしりフィットといった具合。
ヒールカウンターはありません。そのため軽量でフィット感が高まっています。
靴紐はポケットがあり、そこに収納できます。
履き口はかなり狭いです。
「ここに足入れるの!?」っていうレベルです。
アッパー部分と一体型で良い意味でトレランシューズっぽくないです。
内側横から見ると、この通りです。
でかでかと「S/LAB PULSAR」の文字があります。
土踏まず部分はクッションがクイッと上がっています。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーの性能は?【ミドルレースまでのトレランシューズ】
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーの特筆すべき性能のメリット・デメリットとしては以下の通りです。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサー 性能のメリット面
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーの性能のメリット面は以下の通りです。
- 登りで足が滑らない
- フィット感が半端ない
- 軽量
- スピードが出やすい
- ロードでもストレスがない
登りで足が滑らない
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーの性能の恩恵を最も感じた点として、
「登りで全く滑らない」
ことです。
登りを走ったり、歩いていると路面に靴がひっかからず、「ズルッ」と足を滑らせることがあると思います。
しかし、Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーでは雨上がりの日の濡れたアスファルトの登り、トレイルの登りでも一度も滑りませんでした。
登りで足を取られてストレスを感じることは、結構あると思いますが、そのストレスが丸々削除できました。
フィット感が半端ない
アッパーが靴ベロも合わせて一体型になっているため、足袋を履いている感覚になります。
これの何が良いかと言うと、足の甲のトラブルがなくなることです。
靴ベロが分厚いと、足の甲を圧迫して疲労や怪我の元になってしまいます。
こういったトラブルがなくなるのが、素晴らしい点です。
軽量でスピードが出やすい
200gを切る超軽量。おそらくトレランシューズの中で最も軽い。
そのため、ソールの地面を引っ掻く強さと合わさって、トレイルでスピードが出やすいです。
ミドルレースでは真価を発揮するでしょう。
ロードでもストレスがない・走りやすい
トレランシューズはロードを走ると違和感のあるシューズが比較的多いと思います。
通常のランニングシューズでロードを走った時に比べて、着地した時に地面に突っかかる感覚があったり、クッションの性能で足の上がり方が変わったりします。
しかし、Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーはその問題を超えてきました。
ロードではロードシューズのように走れます。トレイルにおいて、コースの100%がトレイルということはほぼありません。そのため、この性能は素晴らしいものです。
ロードではロードシューズのように、トレイルでは最高のトレイルシューズとして履けます。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサー 性能のデメリット面
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーの性能のデメリット面は以下の通りです。
- 安定性がない
- 死ぬほど履きにくい
- 選ばれし者しか履けない
安定性がない
着地した時、かなり左右にブレます。
捻挫はしていませんが、捻挫するかもしれないと思うほど左右へのブレが半端ないです。
クッション性があるのに、ソールが硬いため、そういう風に感じられるのかもしれません。
そのため、足首が出来上がっているランナーでないと、リスクが大きいかもしれません。
テーピングをして予防をしておけば、問題ありませんが。
死ぬほど履きにくい
一番最低のところが、「死ぬほど履きにくい」ことです。
履くだけで2分くらいかかって、指が潰れます。
履き口が狭すぎるため、指を突っ込んで足を入れようとすると指が終わります。
販売時に靴べらも付属してくれと思うレベルです。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーを履くなら絶対に靴べらを使いましょう。
選ばれし者しか履けない
Salomonとだけあって、足幅がかなり狭いです。
足幅が広い人は履くことすらできません。
日本人向けに作られていないため、仕方ないですが、これに足を通せるのは本当に選ばれし人だと思います。
クッション性能とソールの硬さについて
クッション性能はかなり良く、ソールは硬めです。
靴に頼る場面、自分の足に頼る場面など、状況に応じた走り方ができると感じました。
スピードがあるトレイルランナーには最高のトレランシューズ
先に述べた通り、スピードがかなり出るトレランシューズです。
そのため、スピードがあるトレイルランナーには最適なシューズだと思います。
Salomon PULSAR S/LAB・サロモン パルサーのまとめ
最後に要点を整理しておきましょう。
- 最軽量でスピードランナー向け
- 登りで滑らない
- ロードでも走りやすい
- 安定性に難あり
- 死ぬほど履きにくい
- 足幅が細い
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