数年前まで愛用していたAdidas Terrex Speed Ultra が厚底に波に飲まれてしまい、好きだったSpeed Ultraではなくなりました。
そこからずーっと「これだ!」というシューズに出会えていない筆者ですが、今回のNike ウルトラフライは「これか!?」と思える良シューズでした。
今回はそんなNikeウルトラフライをご紹介します。
Nike ウルトラフライについて|今更ウルトラフライが良いと思った理由

Nileウルトラフライは2023年8月ごろから発売が開始されたシューズです。
もう1年半前に発売されたシューズなので、今更感がありますが、これに手を出さなかったのには訳があります。
これまで何回かNikeのトレランシューズは履いてきましたが、軒並み微妙で、Nikeはトレランシューズには力を入れていない感が否めなかったためです。
滑る、地面を掴むグリップが弱い、耐久性が低い、クッション性がゴミなどなど。。。
それもそのはず、マラソン市場に比べてトレラン市場は非常に小さいため、トレランシューズに力を入れても営利企業的にはリターンが少ないからでしょう。
という感じで過去の経験上、「Nikeのトレランシューズはもういいや」と思っていました。
Nikeウルトラフライを買ってみようと思った理由

ではなぜ、Nikeのトレランシューズを買ってみようと思ったのか、それは「安かったから」、この一点に付きます。
Nikeは季節によってクリアランスセールなるものを実施しており、定価の50%OFFでした。そのセールの際に15000円ほどで購入できました。
最近はどのメーカーも2万円前後がベーシックになってきているので、定価3万円のトレランシューズが15000円で購入できるというところに惹かれてしまいました。
Nike ウルトラフライのスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
重量 | 26.5cm:249g |
オフセット | 8.5mm |
底の厚さ | 前足部:30mm、ヒール:38.5mm |
ラグの厚さ | 3.5mm |
アッパー | Vaporweaveメッシュ |
ミッドソール | ZoomXフォーム、カーボン製Flyplate |
アウトソール | – |
特徴 | 軽量、反発性、通気性、トレイルランニング向け |
軽くまとめると、上記のようなスペックとなります。
重量については、他社のハイエンドトレランシューズからすると、多少重いかもしれません。
ただ、筆者が愛用していたAdidas Terrex Speed Ultraは26cmで約240gでしたから、重量的にはそこまで大差はありません。
Nike ウルトラフライ の外観と感想

見た目はかなりシンプル。
100kmくらい走っているので、かなり汚れているのはご愛嬌。

アッパー部分はシャリ感のある素材。ウィンドシェルに近いです。
靴紐を通す部分はフィット感、安定感に向上に一役買っていますが、正直ゴワゴワするので、もっとスマートになっても良いと思います。Nikeの技術力があれば、フィット感、安定感を維持したまま軽量化はできると思いますので、今後のアップデートに期待です。

内側。
厚底というには厚くなく、薄底というには厚い。絶妙なクッションです。
オフセットが低めですので、筆者好みの足入れ感でした。
薄いトレランシューズが好きだけど、カーボンの恩恵を受けたいという方にはおすすめできると思います。

足をしっかり保護してくれるカット周りです。
長い距離でもトラブルなく快適に走れるのではという印象でした。

ソールにはビブラム採用で、過去作と比較すると、比べものにならないくらい進化しています。
Nikeでビブラムは初?かもしれません。

クッションにはヴェイパーフライなどと同じく、Zoom Xが採用されていますが、そのクッションは剥き出しにはなっていません。
Zoom Xは耐久性に難があり、トレランシューズに採用すると、石や木ですぐにえぐれてしまいそうだと感じていましたが、それを考慮してか、メッシュ上のものでZoom Xが保護されています。
例えるなら、服を着たZoom Xです。これで格段に耐久性が上がっていると思います。

クッションには多少癖があり、どんな潰し方をしても、くの字にクッションが沈みます。
トランポリン構造のような感じですが、そこまで弾む感じはありません。
ただ、どんな下り方をしても、クッションが必ず同じように潰れるので、安定感があります。

踵部分も、くの字に潰れます。
実際に走ってみた感想
実際に走ってみた感想としては、「脚力がないと余計に疲れる」ということです。
カーボンプレートが非常に硬く、手で曲げようとしても曲がりません。

上は全力で曲げようとしているが、曲がらない図です。
手で曲げようものなら、カーボンプレートが折れそうなレベルで硬いです。
これのおかげで登り時、つま先で蹴ると、プレートで押し出される感覚がしっかりあります。
蹴らなくても、足裏全体で地面を押す動作をサポートしてくれます。
登りにおいて、非常に万能なシューズです。
ただ、逆に足が疲れてきて、地面を力強く蹴り出せなくなると、地面を蹴りたいのに、カーボンの硬さが邪魔をして、力を出すに出せないという感覚が強くなります。
しかし、パワーウォークでは脚筋力を補助してくれる感覚もあります。
ですので、弱い脚筋力で登りを走ることには向いていないと思います。
Nikeウルトラフライが向いている人
- 登りをガツガツ走れる人
- 登りは基本パワーウォークの人
- ロードもトレイルもカーボンの恩恵を受けたい人
Nike ウルトラフライが向いていない人
- 登りを力強く走れない人
- 足幅が太い人
コメント