2023年10月、日本に上陸してきた「NNormal」。
世界的な山岳競技者のキリアンジョルネが立ち上げたブランドとして、世界中から注目を集めていました。
そんなNNormalが日本に上陸し、最近店舗でちらほら見かけるようになったNNormalのトレランシューズ達。
気になってはいても、「高価すぎて買えない・・・」と言う方も多いのではないでしょうか?
お試しで履けるような金額ではないのは確かです。
今回はそんなNNormalのトレランシューズが気になっている人たちに向けて、「NNormal Kjerag」のレビューをしていきます。
そもそもNNormalって?
NNormalは世界的な山岳家であり、世界トップトレイルランナーとして活躍しているキリアンジョルネが立ち上げたブランドです。
Non-Normal(普通でなく新たな道を切り開くという)という意味がこめられています。
コンセプトとしては、可能な限り循環型のデザインにすることで、流行よりも耐久性を優先し、高性能でありながら地球にも優しいアウトドアギアとして、いくつかの山岳用品を販売しています。
NNormal Kjerag(ジェーラグ)のスペック
NNormal Kjerag(ジェーラグ)のスペックは以下の通りです。
スペック | 詳細 |
---|---|
価格 | ¥35,200(税込) |
カラー | Black / Grey / Pale green |
サイズ | 22.5-28.5cm(Pale greenのみ23.5-28.5cm) |
重量 | 200g(26.5cm) |
アッパー素材 | MATRYX EVO(ポリアミドとケブラーで強化した糸) |
ソール厚 | フォアフット17.5mm、ヒール23.5mm |
ドロップ | 6mm |
ミッドソール | EExpure超臨界発泡フォーム |
アウトソール | Vibram®メガグリップ |
ラグ高さ | 3.5mm |
サイジング | ハーフサイズから1サイズ程度大きめ |
その他 | インソールなし、軽量、エネルギーリターン高 |
NNormal Kjerag(ジェーラグ)で走った感想と特徴
圧倒的な軽量性
NNormal Kjerag(ジェーラグ)の特徴はなんと言っても「軽量性」です。
26.5cmで200gという、トレランシューズとしては驚異的な軽さを誇ります。
厚底カーボンシューズで有名なNikeのヴェイパーフライ3が26.5cmで185gであることから、NNormal Kjerag(ジェーラグ)の軽量性がわかると思います。
滑りにくさはピカイチ(ビブラムソール使用)
トレランシューズで重要な項目の一つが「滑りにくさ」かと思います。
下手なアウトソールを使用していると、濡れた路面や木の根っこ、岩場を踏むと滑ることが多々あると思います。
しかし、NNormal Kjerag(ジェーラグ)は全くと言っていいほど滑りません。
圧倒的な軽量性の裏に隠れた「高いラグ」と「ビブラムソール」。
この2つおかげか、どんなサーフェスでも揺るぎない走りやすさと快適性を維持してくれます。
サーフェスによって体の使い方を変えたり、神経をすり減らす必要はありません。
硬めのミッドソールが生み出す爆発的なエネルギーリターン
トレランシューズはミッドソールの硬さが走りやすさに直結してきます。
硬すぎると坂道を走る時につま先部分が曲がらず、走りにくさを感じたり、柔らかすぎると下りで安定性が損なわれたり。
ユーザーにこの両方で満足してもらうには、絶妙な調整が必要になります。
特に筆者は登りも下りも快適に走れるクッション性のトレランシューズしか履きません。
購入しても、クッションの硬さ次第ではすぐに履かなくなることもザラにありました。
今回のNNormalはどうかと思っていましたが、期待の遥か上をいきました。
登りでもストレスなく曲がる屈曲性に加えて、下りではガツガツ走っても損なわれない安定感。
それだけでも驚きなのに、ロードではロードシューズと遜色ない感覚と弾むようなエネルギーリターン。
筆者のトレラン人生において、1、2を争うトレランシューズだと感じました。
人によっては足裏が痛くなるかも
良くも悪くも今の時代ではいわゆる「薄底」に分類されるトレランシューズだと思います。
正直、見た目と履いた感じでは、クッション性に大きな齟齬があります。
見た目はクッションが分厚めですが、履くとそこまでクッション性は感じません。
そのせいか、妻が履いて走ると「足裏が痛い」と言っていました。
履いて走る回数を重ねると「足裏が痛い」とは言わなくなったので、おそらく慣れかと思います。
1回履いて、「痛いからダメ」ではなくて、何度か履いてみるといいでしょう。
NNormal Kjerag(ジェーラグ)のここが微妙
値段が高すぎる
NNormal Kjerag(ジェーラグ)のここが微妙ポイント1つ目は「値段が高すぎる」です。
トレランシューズ1足で「¥35,200(税込)」は高すぎます。
下手すると、安めのトレランシューズ3足は購入できます。
ただ、NNormal Kjerag(ジェーラグ)は完全に擦り切れるまで約1350kmを走行できます。
普通のトレランシューズの寿命が約500kmと仮定すると、2倍以上は走り続けられるわけです。
それを鑑みると、妥当な値段かもしれません。
【サイズ感】足幅が太い人はほぼ履けない
初め、NNormal Kjerag(ジェーラグ)の足幅は非常に細いという印象を受けました。
筆者は細くも太くもない足幅ですが、それでも少し窮屈に感じました。
そのため、いつもより0.5cmサイズを上げて購入しました。
サイズ感は実際に履いてみないとわからないため、実際に履いてみることをおすすめします。
筆者は神戸にある「まやとねこ」で実際に履いて感触を確かめました。
経験豊富はトレイルランナースタッフが丁寧に教えてくださり、とても安心感がありました。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、NNormal Kjerag(ジェーラグ)のレビューでした。
気になっている方にとって、少しでも購入の検討材料になったでしょうか。
次回はTomir2.0のレビューを予定しています。
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